ランは25000種もの多様な品種が存在すると言われていますが、日本でランといえば多くの方が祝い花として針金で成形された『白い3本立ちの胡蝶蘭』を思い浮かべるのではないでしょうか。ランが祝い花に選ばれる理由は高貴なイメージを持ちながらも花持ちが良く生命力が強いからだと言われています。一年の寒暖差が40度もあり、乾燥と湿潤が交互に訪れる過酷な環境である日本において生活に花を取り入れるためには欧米のそれよりも強い生命力を持った花が必要であり、ランはその要求に応えられる希有な花のひとつです。一方、自然界ではランの多くが樹木の比較的高い位置に吊り下がるように自生しており、原産地のひとつであるタイの農園でもランは土に接することなく、宙に吊るされた状態で生産されています。それは針金で成形された『白い3本立ちの胡蝶蘭』には見られない自然の形そのものの美しい姿です。東京においては居住者全体の約70%が集合住宅生活者であり、庭を持っていません。土が要らないランは衛生的であり、室内空間に取り入れやすい花のひとつです。しかし、その集合住宅のうち約70%は賃貸住宅であり、壁や天井にフックを付けてランを本来の美しい姿で吊るすことができません。ランなどの植物を吊るすための極めてシンプルな什器 Botanical Hangerでラン本来の美しい姿を日々の生活に取り入れ、精神的な豊かさを感じてください。

Copyrights © 2017 the design labo All Rights Reserved.